消費者金融大手「武富士」(東京都新宿区)の故武井保雄元会長が生前に住んでいた邸宅の建物と敷地をめぐり、架空の売却話で不動産大手「三菱地所」(千代田区)が手付金一億八百万円をだまし取られていたことが分かった。売却交渉には代理権のない弁護士が介在し、取締役会の議事録などの偽造文書が使われた疑いもある。警視庁捜査二課は複数の人物が関与した詐欺事件とみて捜査を始めた。
この土地・建物は武富士のファミリー企業「大央」(杉並区)が所有。杉並区高井戸西の約五千平方メートルの敷地と、延べ約千八百平方メートルの武富士の研修施設「真正館」で、武富士によると施設には現在も故武井元会長の親族が暮らしている。
関係者の話などによると、三菱地所は二〇〇七年二月、新宿区に事務所を置く不動産仲介業者と共同で、大央の代理人を名乗る弁護士(56)と土地・建物を二十四億円で売買する契約を締結。三菱地所は手付金一億二千万円を仲介業者と九対一の割合で負担し、一億八百万円を小切手で弁護士に支払ったという。
しかし、土地・建物の権利証が譲渡される気配がなかったため、三菱地所は同年三月、第三者への不動産の譲渡を禁じる仮処分を東京地裁に申請した。
一方、武富士側は、土地・建物の売却話や弁護士への委任は存在せず、訴訟により信用を傷つけられたとして、三菱地所に損害賠償を求め同地裁に提訴。訴訟の中で、大央から弁護士への代理権の委任状や印鑑証明書、売却を決めた取締役会の議事録などが偽造されていた可能性が高いことが判明した。
〇八年十一月、三菱地所が武富士に謝罪し、二千六百万円を支払うことで和解。和解条項には「(両社は)詐欺事件について捜査機関に協力する」と記された。
本紙の取材に、弁護士は「売却話は事業家のササキと名乗る男から持ち込まれた。ササキが連れてきた大央の名刺を持つエンドウと名乗る男から、代理人業務を依頼され、委任状などの書類を預かった」と説明。小切手はササキに渡し、その後、エンドウともども連絡が取れなくなったと主張している。
一方、仲介業者は「ササキという男に、この弁護士を紹介され、二人から売却話の説明を受けた」と話している。
武富士は「売却話は持ち上がったことすらない」とし、三菱地所は「個別取引については答えられない」としている。
東京新聞WEBより抜粋http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009010102000072.html
まさか当事者としても騙されるているとは思っていなかったと思う。この先、何を信用してよいのか…

